甲冑

山椒大夫の甲冑のレビュー・感想・評価

山椒大夫(1954年製作の映画)
4.0
元々の説話だか古浄瑠璃の「さんせう太夫」も森鷗外も触れておりませんが、こういう神仏信仰・因果応報的な感じは昔から日本人の気質にあるのだろうと思った。あと奴隷管理と見せしめ(焼きゴテ、足を切る、等)は各地共通で黒人にしていたような事を日本でもしていたのだなと。溝口の手堅さには文句はないしジャン・リュック氏に影響を与えたらしい海エンディングも爽快であった。ところで当時の日本映画のOPは欧州モノをベースにしつつも泥臭い和デザインとガッツリ漢字で対抗しててかっこいいですなぁ。モノクロ・スタンダードもやっぱり個人的に一番しっくりくるわと(シネスコ苦手)。なにより会社をサボって見る映画は最高。
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