このレビューはネタバレを含みます
「止められない力と揺るぎない物が出会うと?」
って新婚なのに女性に一目惚れしてしまったレイチェルの想いを表してるのかなと漠然と思い始めてからハッピーエンドで終わったはずの物語が純粋に楽しめなくなってきた。
初めはレイチェルにとって、止められない力が新婚である立場やこれからの結婚生活、揺るぎない物はルースへの想いだったはず。
もしくは止められない力がルースへの恋心なら、揺るぎない物はそれを許してくれない社会の偏見になるかもしれないけど。
一方で最終的に旅立つことを決意したルースにとって、レイチェルへの想いは止められない力であり、揺るぎない物は自分の恋が他人(この場合レイチェルの夫)を傷つけることを許せないことだったように感じた。
ということは、「止められない物があれば揺るぎない物はない。つまり存在しない。」と答えたルースは、自分の想いと自分への想いの存在を自ら否定して旅立った。
結局結ばれた2人は両者の想いが存在することを許した訳だから、「止められない」「揺るぎない」といった確実性を保証なく2人で続けていく努力をすることしたのであれば
序盤にサラッと流した「止められない力と揺るぎない物が出会うと?」「止められない物があれば揺るぎない物はない。つまり存在しない。」の1往復で実質この映画を表してたんだなってことで自分の中では落ち着いたけど
そんな深く考える映画にしないためにポップな作品に仕上げたんだろうから酒飲みながらポテチ抱えて観たのは正解だったな