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デート&ナイトのRのネタバレレビュー・内容・結末

デート&ナイト(2010年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2010年のアメリカの作品。

監督は「フリー・ガイ」のショーン・レヴィ。

あらすじ

倦怠期真っ只中のフィル(スティーヴ・カレル「アステロイド・シティ」)とクレア(ティナ・フェイ「名探偵ポアロ ベネチアの亡霊」)のフォスター夫妻はある夜、子どもたちをシッターに預けて、人気レストランでディナーすることを計画するが、生憎、席は満席。そこで予約の呼び出しに応じなかったある客になりすまし、まんまと席に着くことに成功するが、本当に予約していた人物は殺し屋に狙われる身であり、夫婦は事件に巻き込まれて逃亡することになってしまう。

ディズニープラスにて、無作為に選んだ中から。

Netflix独占配信の「アダム&アダム」が超絶面白かったことで個人的に今1番熱い監督ショーン・レヴィによる「倦怠期夫婦もの」の一本。

「倦怠期夫婦もの」とは言ったものの、主演がカレルとティナ・フェイという割とコメディ寄りの俳優陣のカップルだからか、まぁ年月重ねた夫婦の中では終始軽口叩きあってキャッキャしてたりと、作中では一回険悪になりかけることがあるけど、割と仲良い方なんじゃないかな。これだったらうちのオトンとオカンの方が喧嘩ばっかしてるわw

まぁ、とにかくこの2人が良くて、カレルはいつものことながら流石のコメディアンっぷりだし、特にティナ・フェイはそこまで過去作観たことなかったけど、めちゃくちゃキュートなおばさんって感じでカレルとの愛称もバッチシ。

で、上記のあらすじのように人気レストランで予約を偽ってちゃっかし席についたことが災いし、トラブルに巻き込まれる一夜を描くんだけど、やはりレヴィの作品、とにかく夫妻の会話劇と共にドタバタコメディ感が小君味良い!!

特に序盤の一旦レストランで殺し屋2人(実は汚職警察官)に絡まれて逃げおおせた後、元々の予約客の手がかりを探るため、もう一度「変装」してレストランに行くところのシーン!本来2人ともスーツとドレスなので変装しようがないんだけど、フィルはスーツを逆に着て、クレアのメガネをかけて髪を逆立てるジョブス風に、クレアは髪型を前髪にバサッと集中させて片目を隠したミステリアス風に苦し紛れの変装していて、上記の相性抜群っぷり含めてあまりの馬鹿馬鹿しさにめちゃくちゃ笑った。

あと、ゲスト出演もこの手のコメディにつきもののめちゃくちゃ豪華で挙げるだけでも、マーク・ウォールバーグ(「ファミリー・プラン」)、ガル・ガドット(「ハート・オブ・ストーン」)、ジェームズ・フランコ(「氷の国のスイフティ 北極危機一髪!」)、ミラ・クニス(「私は世界一幸運よ」)、ウィリアム・フィクナー(「ドミノ」)、そして惜しくも今年亡くなったレイ・リオッタ(「コカイン・ベア」)などなど。

あと、マーク・ラファロ(「アダム&アダム」)も出てたっぽいんだけど、どこだかわからない。

特にこの頃まだ「ワンダーウーマン」でキャリアアップしてないガル・ガドットの使い方!!「4Pするか?」って、そりゃするわww

そんな感じでノリがとにかく良くて一夜の出来事という割とコンパクトな時間軸で納めたので退屈はしないんだけど、特に後半のフィクナー演じる偉い人がいる場所に潜入するくだりのやりすぎな感じなんかはちょっとやりすぎて笑えなかったかなぁ。

あと、やっぱこの夫婦なんだかんだ素敵な夫婦なので、倦怠期夫婦ものとして観ると物足りなさはあるかも。

ただ、まぁ夫婦バディとしてちゃっかりトラブルの影に潜む割と大きな汚職を暴く大手柄に一役買って、夫婦の仲も更に深まるめでたしめでたしエンドや中盤でのタクシーと正面衝突してくっついちゃったまま一般道を暴走するカーアクションの新鮮味もあったりと(タクシーの運ちゃんがまた良い!!)、さすがレヴィ監督、本職のコメディでもその手腕が光る作品でした。
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