のぼせギュウマン

L change the WorLdののぼせギュウマンのレビュー・感想・評価

L change the WorLd(2008年製作の映画)
4.0
『スピンオフながら、感動する! 冷徹探偵の成長物語』
スピンオフだというので、「名探偵Lの事件簿」的に、「犯人はあなたです」「謎が解けました」というような在り来りな話かと思っていた。しかし、全く違った。
まず、本作で挑む事件は、真相(犯人が誰で、動機は何とか)はすぐに分かってしまう。デスノート本編のような頭脳戦はあまりなく、ロードムービーという印象が大きかった。

本作のLは、デスノートによって、自分の生きる時間が限られている。彼は、事件を追うごとに二人の子供と出会う。敵対組織に追われながらも、三人は、ウイルスワクチンを探す旅をする。。最初は、身の周りに起きた不幸すら無感情なLだったが、二人と関わり続けることで、「優しさ」や「思いやり」が芽生えていく。そして、ラストシーンのLのモノローグは、切なくて泣けた。