ハリウッド・トラブルのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

当初はプリンスの曲！を使っての（異様な）ミュージカル映画だったらしいが、色々あってダンスのくだりはごっそり取り除かれ、残ったドラマのみで再構築されたジェームズ・L・ブルックスの不具な「映画」。アルバート・ブルックスのくだりが本筋とまったく噛み合っていないとか、娘のキャラクターが悪童すぎるとかたしかにあるが、いがみ合っていたニック・ノルティと娘がついに心を通わせるクライマックス（娘の撮影シーン）は真っ直ぐなベタだからこそグッとくるし、俺はそこまで悪い映画とは思わなかった。