kana

コントラクト・キラーのkanaのレビュー・感想・評価

コントラクト・キラー(1990年製作の映画)
3.7
memo
「僕の故郷じゃ、こんな店朝飯向きだ!」
…お、おう。
鈍臭いくせに何かと大層に振る舞う主人公。あの顔のため大袈裟に拍車がかかっているあたり、クスッと笑えるのでキャスティング成功なのかも。

真面目にやっても報われない、自分らしくいると馴染めない、戻る場所もない、でも人との出会いや新しい環境で妙に落ち着けちゃったりする。なんだ、ちゃんと幸せあるじゃん俺、みたいなアキ・カウリスマキの世界がいい。

スコーンを食べるシーンはオシャレだ。ちゃんと席について、かわいいカップで紅茶飲むんだね。
ギャングが励ましてくれるシーン、翌日バーを探し出したシーン、墓地じゃなくてハンバーガーショップからのやっぱり墓地のシーンが好き。

「労働階級者に故郷なんてないわ」By彼女
アキ・カウリスマキ作品は女性がみな優しい。
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