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コントラクト・キラーのefnのレビュー・感想・評価

コントラクト・キラー(1990年製作の映画)
3.9
 淡い緑色の職場で仕事をして解雇されて、黄色い殺し屋に自死を頼んだけど赤い口紅の女に救われる、色だけに注目しても面白い。(食堂で社員から距離を置いて食ってるレオの孤独感よ)
 主演がジャンピエールレオだからほとんどドワネルなんだけど、同じ色彩の巨匠だったトリュフォーと違って色使いが渋い。華やかなのは女の赤だけで、あとはコントラスト低めの緑や青ばかり。陰鬱な舞台設定と絶妙にコミカルな台詞回しが独特の世界観を作り出していた。(メルヴィルが内省的な映画を撮ればこんな風になるのか、とか思ったりもした)
 あと海峡を渡ってもドワネルはドワネルで女を振り回してばかり。他人の契約までいじってるから始末が悪い。レオの顔にはその手の企画を惹きつける力があるんだろうか。
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