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地底の原始人・キングゴリラのHKのレビュー・感想・評価

1.5
探検隊が洞窟で見付けた類人猿をジョーン・クロフォードの人類学者が躾けようとするがダメで、町に飛び出して大暴れする、のはいいが、問題はその造形。顔はゴリラで首から下は人という、たんにマスクを被った人なのだ!もちろん観客は腹を抱えて笑ったが、どんな映画にも見所はある(かな?)。クロフォードは猿人に様々な写真を見せて脳波を調べるが、その中に恐竜の骨の写真があり、それを見た猿人の脳内に恐竜時代がフラッシュバック!したのは、なぜだかは知らない。知らないが、それが『動物の世界』(56)からの使い回し映像だということは知っている。レイ・ハリーハウゼンとウィリス・オブライエンが手掛けたその恐竜場面は、今はどうか知らないが一時貴重で、よってついでに本作までマニアに重宝されたのだった。ところでこれを観て呆れたひとりに80年代を代表する映画作家がいた。その人物は、金返せ!という代わりにこれのパロディ映画を作って監督デビューを果たしたのだ。ジョン・ランディスのことだ。
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