トマス・ハリスの原作は敢えて読まずにいたが、この緊張感の高さはかなりのもの。
競技場爆破を狙うテロ計画と、イスラエルの特殊部隊がそれを阻止しようと奮闘する様を描く。
余計な音楽を排除して緊張感を高めるジョン・フランケンハイマーの演出はまさに一級品。
爆弾を積んだ飛行船が競技場に現れる場面など、スケールの大きなアクションを存分に味わえる。
ロバート・ショウにブルース・ダーン。そして不気味な女テロリストのマルト・ケラーと役者も非常に的確。
脅迫によって日本で公開されなかったという逸話も、映画の信憑性をより高める格好になった。