ハレンチ学園在学生

ブラック・サンデーのハレンチ学園在学生のレビュー・感想・評価

ブラック・サンデー(1977年製作の映画)
4.1
物語の登場人物の関係性を把握するのに少し手間取った。ベトナム戦争で捕虜になり私怨を募らせる空軍の軍人はパレスチナ過激組織「黒い九月」の一員である女性と結託し、テレビ中継用の飛行船にダーツ型の爆弾を乗せてスーパーボウルの観客八万人を殺害する無差別テロを敢行する。それを阻止すべくイスラエルの諜報組織員とFBIが奮戦するストーリーなのだが、映画公開から45年以上経っている現在のガザ問題と通底していることに気づく。イスラエルを支援するアメリカはパレスチナの痛みを知るべきだということ。イスラエル諜報員のロバート・ショウの超人的な活躍はさすがにやり過ぎではと思うところはあったが、終始緊迫感が張り詰める画面には食い入るように見入ってしまった。特に飛行船がスタジアムに落ちかけて観客がパニックに陥るシーンはなかなかの迫力だった。