ルサチマ

おんな地獄唄 尺八弁天のルサチマのレビュー・感想・評価

おんな地獄唄 尺八弁天(1970年製作の映画)
4.6
時代劇風味のピンク映画。大和屋竺の脚本のハードボイルドな味わいを歌舞伎の時代世話もののような融合のさせ方で提示していて、これを演出する渡辺護もまた職人的にシナリオに沿って映画化させていて見事なコラボだと思える。物語の筋として女ヤクザに憧れる17の女をキーパーソンに置いて、男と女の間に刺青がある代わりに、女同士を繋ぐものとして簪を用意したのも上手い。疼き合う背中の装置としての刺青であり、簪。音声は江戸的な響きはあれど、古臭さは皆無で、クールなタッチで痺れる。
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