監督ジャレッド・ヘスが迷走している。
「バス男」のヒットでメジャーに行ってから「ナチョ・リブレ」を撮る。
しかしヒットしなかったのが災いしてか、またインディーズでこの作品を。
「バス男」に似た空気はよく出ている。しかしこれが素直に面白いかといわれると言葉に詰まる。
個性的なキャラは多いが、それがただ変なだけで笑いにつながらない。
映画の撮影と作家の盗作。
ふたつのテーマを無理に作ったのか、ほとんど噛み合わずに進んでいくのも無理がある。
小説を映像化したもので、絶倫王ブロンコを演じるサム・ロックウェルのパフォーマンスも浮いている印象を与える。
今後もこの路線で行くとジャレッド・ヘスの迷走は止まりそうにない。