デニロ

戦慄のスパイ網のデニロのレビュー・感想・評価

戦慄のスパイ網(1939年製作の映画)
3.0
1939年製作。脚本ミルトン・クリムス、ジョン・ウェクスリー。監督ナトール・リトヴァク。題名はおどろおどろしいが、ナチスドイツを標的にしているところから製作者の意図は明白。そして10年後対象は別の主義思想となる恐ろしさ。

様々な国の叡智を吸収して巨大になったアメリカという国の在りようが分かる作品。ドイツ人の集団も当然組織されており、ナチスドイツも軽やかに集会し、アメリカのドイツ化などとナチスを高らかに宣伝する。どこかでみた風景だと思うが決して歴史の話ではない。今まさにこのようなことが国内外で叫ばれている。

香港を見ていると約束なんてあってないようなものとも思うが、ワルシャワ、ブダペスト、プラハ等軍靴で踏みにじられた都市を同時に思いつつ真の自由と民主主義は奈辺にあるのか思うこの頃です。
デニロ

デニロ