矢吹健を称える会

戦慄のスパイ網の矢吹健を称える会のレビュー・感想・評価

戦慄のスパイ網(1939年製作の映画)
2.8
 瓦解のきっかけとなるフランシス・レデラーがアホすぎるため、スパイ網自体もショボく見えてしまう。まあ、ショボさが逆に面白いというのはある。「芋づる式」とはよくぞ言ったものである。
 エドワード・G・ロビンソンが、相手のうっかり失言などを拾って追い詰めていく様はちょっとコロンボっぽい。落ち着き払ったキャラクターで良い。

 傑作『Address Unknown』のポール・ルーカスが、またしてもナチによりのし上がり、ナチによって追い込まれる役を演じていて嬉しい。しかも彼が檄をとばす演説会で、反対の声をあげる人物はウォード・ボンド。