90年代のニューヨーク。部下に脱税の濡れ衣を着せられた離婚寸前の大富豪ブラッド&キャロライン夫婦が国税局に追われる身となり、たどり着いたアーミッシュの村で夫婦愛を取り戻し本当に大事な事に気付いていく。やっぱり場所はペンシルベニア州で、腐敗と物質主義が蔓延する外界とは交流を持たないアーミッシュの村は逃亡者の彼らにとって好都合。
「ここ、チルドレン・オブ・ザ・コーンみたいで怖いわ」と言うキャロラインに「アーミッシュの事なら刑事ジョン・ブックを見たんで俺に任せろ」と自信満々のブラッド。毎朝4時に起床し農作業をして、アーミッシュの子供の名前はサミュエルなど『刑事ジョン・ブック』のコメディ版です。
がっつりとアーミッシュを扱ってる映画ってジョン・ブックとこの映画ぐらいたろうか。異色作では『ミュート』で近未来のアーミッシュが主人公だったり、『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』ではロメロ監督の故郷がペンシルベニア州ってのもあることから、アーミッシュの爺さんがゾンビをダイナマイトで吹き飛ばしたりもしていたな。その爺さんの名前もサミュエルって、アーミッシュにはどんだけサミュエルって名前が多いんだか。
