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プリンセス トヨトミのBaadのレビュー・感想・評価

プリンセス トヨトミ(2011年製作の映画)
4.8
原作を読んでいてなんとなくモタモタした感じで読みにくかったので、動画配信サイトにあった映画版の方に手を出しました。

で、とっても面白かったんですが、とても評価が低い。なぜかとつらつら考えたんですが、たしかに大きなスクリーンで1800円払ってこれ見たら腹がたつかも、とは思いました。

で、フルスコアつけるのはやめましたが、どこに穴があるのかな、と思いましたがもともと穴だらけの万城目原作ですから見つからない。強いて言えばあの“拉致事件”ですかね。う~ん。満点つけようと思った理由もいい加減ですね。面白かったのと、とくにツッコミどころが見つからなかったから(笑)。

あのモタモタした原作から、するっとスッキリしたお話を紡げたのにまず感心。若手職員の男女を逆にしたのも良かったと思いました。原作通りだと連続ドラマになってしまいそうだし、そうなると間延びして視聴率取れなそう(苦笑)。

あと、食べるシーンが綺麗だったのにも感心しました。キムタクのHEROあたりだとうるさいし食べ方もイマイチですよね。綾瀬さんだと大食いでも見ていて楽しい。大阪の名所をさらっと映した映像も楽しかったですし。

強いて言えば、岡田くん演じるゲンズブールのキャラ設定がいまいち薄かったですが、気になるほどではなかったです。

荒唐無稽でいながら上品なコメディーで良かったと思いました。
空っぽの大阪の風景って、想像するだに楽しくてワクワクしませんか?

で、一番ツボだったのは新しい観光施設が整備される前の大阪城天守閣前と売店です。店員さんが「鹿男あをによし」の玉木さんなのもよかったです。

とにかくインバウンドで人が押しかける前の大阪の観光地の映像は貴重なので見る価値があります。

これから原作読みますが、途中で飽きないかちょっと心配ではあります。

原作読んだ結果、評価が変わった場合は追記するかもですが、多分ないような気がしています。
(テレビサイズの「いい話」 2019/11/19記)
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