盆栽

白い酋長の盆栽のレビュー・感想・評価

白い酋長(1951年製作の映画)
3.9
ハネムーンの喜劇


フェデリコ・フェリーニ監督初の単独作。今回もローマを舞台とし、新郎新婦が引き起こす出来事を圧倒的喜劇で表現する作品。ここまでコメディだと笑わない以外の選択肢はありません。

新郎と新婦のすれ違いコントで物語が展開され、85分という比較的短い本編時間でフェリーニの作家としての才能が垣間見えます。とても可愛らしいけれど、どこか落ち着きのない妻。家名を汚したくないが為に落ち着きを失った夫の言動はどこを切り取っても面白い。『道』でもフェリーニにとっての「結婚生活」とは何なのかにフォーカスを当てていましたが、今回はそれとは真逆の作風。それでもラストではほっこり。
オープニングからエンディングまでフルスロットルで突っ走る本作に飽きる瞬間などあるはずがない。

ジュリエッタ・マシーナ演じるカビリアの存在。メモっておきます。
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