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レニングラード攻防戦 II/攻防900日のmhのレビュー・感想・評価

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後半(第三部と第四部)も163分と長い。
ドイツ軍に900日間包囲されて、100万人が餓死したというレニングラード包囲線ならではのくだりにいよいよ突入。
歩いてて倒れるとか、極限の飢餓の描写がとてもリアル。どう考えても面白くなりそうなのにプロパガンダの邪魔が入って基本面白くない。
やばい飢餓もっと見せて欲しかったけどまあ無理だよね。
第四部からはもう巻き返しに入ってしまう。包囲線は続いてるけど、局地戦で勝利することが増えてきて、凍結した湖から物資が届けられるようになる。いよいよ反撃開始というところでエンド。
レニングラード包囲戦は1941年9月8日 - 1944年1月27日で、スターリングラード攻防戦(1942年6月28日 - 1943年2月2日)を内包しちゃってることを初めて認識した。
スターリングラード攻防戦の頃のソ連はほんとたいへんだったんだな。ヒトラーが賢かったら勝ってたんじゃねと思うけど、そもそも賢かったらソ連に侵攻してないからな。
プロパガンダ映画ならではの、ドイツにしてやられた正当化が面白かった。戦車など兵器が揃うのを待っていたというのと、バトルオブブリテンやってる頃のドイツが攻めてくるはずないと決めつけていたスターリンは、バルバロッサ作戦にショックを受けて、元気が無くなってしまったというのが面白かった。なにそれ。
スターリンを演じているスターリンのそっくりさんは、ロシアではどういうポジションにいたのだろうみたいなことを考えながら見てた。
勉強になった。
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