ポンコツ娘萌え萌え同盟

恋の浮島のポンコツ娘萌え萌え同盟のレビュー・感想・評価

恋の浮島(1982年製作の映画)
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合間合間の詩的や死生観を含む台詞にセットと登場人物をすっぽりと写し込むカメラ、所々の一場面の長回しや立ち位置は演劇的な感覚の中で、異国の日本で日本人の伴侶を持ったポルトガル人モラエスの生涯を映す。
正直第三歌辺りまで理解が浅く眠りかけたのでほぼ第四歌辺りからの記憶しかない()。シナリオ理解度は半々。
ただ面白い表現も多々あり全体的にセットの構図、明暗が美しい。とこどころな場面では鏡面で入浴のやり取りを映す表現、カーテンの間から見える病床のショット等のやり取りとフレームの特徴的な見せ方。
でも特に印象強かった表現は場面と背景の不一致性。西洋の博物館(?)的な場所で行われるモラエス、コハル、情人の浅太郎の三角関係の場面。左右の端の階段に浅太郎とモラエスの間を揺れるコハルの姿。
本来なら舞台である日本的なセットでいくつかカット重ねて行うのが内容的には正しいと思うけど、一方で長回しと立ち回りで一連の流れを空間も合わせて一場面で表現したのが斬新だった。








(あと俗人な感想だけどお腹痛くて横になっていた場面で少しずつ上半身の肌が顕になった所でほんの一瞬だけ乳輪が見えた(小並感))