にじのすけ

ウルフクリーク 猟奇殺人谷のにじのすけのレビュー・感想・評価

2.8
一言でいうと、ホラー初心者向き映画。
オーストラリアで実際に起きた猟奇殺人事件をベースに描いたサイコホラー。オーストラリアでは年間3万人もの人が行方不明となり、そのうち10%は発見されないそうで、本作はそんな事実をベースとした物語、というふれこみ。
ホラーという割にオーストラリアの美しい風景が随所にちりばめられており、ストーリーのえげつなさとの対比具合が非常に悪趣味な点は見応えありといえます。肝心の中身ですが、「悪魔のいけにえ」と「ホステル」のニュアンスを足して水で薄めた感じです。何が言いたいかというと、来るぞ来るぞ、ほらもう来るぞ、と思わせぶりにじらしながら、結局みせどころが全然来ない、という非常にもどかしい仕上がりの映画。
これ、私的には映画館で鑑賞したら、ひと暴れしたいかもです。
そんなわけで筋金入りのホラーマニアにはとてもおすすめできませんが、”ホラー映画は見たいけれど、とりあえず口当たりの優しいものから”という方には、うってつけの作品です。
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