チッコーネ

朝鮮名探偵 トリカブトの秘密のチッコーネのレビュー・感想・評価

2.5
『王の運命』でユ・アインが演じた思悼世子の息子で、朝鮮王になった正祖の時代の物語だが、撮影や画面加工は終始、近年のアクション映画流。
そんな取り合わせの珍味が受けたのか、続編も作られたヒット作だが…、キム・ミョンミン演じるキャラクターの描き込みが弱く、いまひとつ魅力を感じられず終い。

ヒロインの二面性が詳らかになる場面は、脚本上のハイライト。
彼女(ハン・ジミン)が着用している「悪女風に砕いたデザイン」のチマチョゴリが欲しいのだが、絶対売っていない…。
劇中に何着かのバリエーションが登場するほか、ヘアスタイルも変化。
スタイリッシュで「攻め」なメイク、朝鮮モダンな居室美術に至ってはやや唖然、こちらも珍味というかキッチュ。
「烈女認定」という当時の風習も興味深い。