「サンゲリア」前夜の作品ながら破壊的な描写は皆無で、どことなく雇われ仕事感が漂うフルチ最後のマカロニウエスタン。ちなみにジュリアーノ・ジェンマにとっても最後のマカロニウエスタン出演作とのこと。プロットも少年との触れ合いを主軸にしたハートフルな内容で、「真昼の用心棒」や「荒野の処刑」とは大分毛色が違う？言われなければ誰もフルチの映画だとは思わなさそうなやつ。フルチ黄金期を支える撮影のセルジオ・サルヴァティやファブリオ・フリッツィはしっかり参加しているので、それも踏まえてもう1回見てみようかなと思えなくもない。
