トシオ88

X線の眼を持つ男のトシオ88のレビュー・感想・評価

X線の眼を持つ男(1963年製作の映画)
3.0
👁ロジャー・コーマン監督、AIP配給となれば、大蔵映画で公開されたと思いきや、本作は日本未公開。東京12ch放送が日本初公開の舞台だった模様📺(サムネイル画像はコーマン作品DVDBoxのもの。本作のポスターは、もっとお洒落です)。
原作はレイ・ラッセル。プレイボーイ誌などに多数の作品を掲載したアメリカ🇺🇸の人気作家の1人だが、日本では翻訳に恵まれず、ロバート・ブロックやリチャード・マシスンほど人気を得ていないのが残念🤔

本作粗筋は…人間の視覚能力を拡張させる研究に没頭しているザビア博士。猿の実験に失敗して、何故か自分の目で新薬を試すことに🙈👁‍🗨。
拡張効果を自分の目で得ることはできたが、実験の意義に疑問符がつき、研究資金は打ち切りに…。自暴自棄になった博士は、開発を中止させようとする親友の医師を誤って殺害してしまう。殺人犯としての逃避行の果てに、薬の所為でますます視覚が異常となってしまった博士が最後に目にしたものは…💀
薬の効き初めはダンスパーティで、全員の洋服が透けて見えたりする素敵な効果😍もあったりするが(何故か女性は皆、背中しか映さない💢)好事魔多く、最後はザビア博士はブラックな結末を迎える。透視能力も洋服だけでなく体の中身や建物の構造まで見えてしまうなど、なかなかに気まぐれ。ストーリーは結構無茶苦茶だけど、エッチなコメディに堕落せず、辛うじてモダンホラーの雰囲気を保つのに、アカデミー主演男優賞受賞の主演レイ・ミランドの重厚な演技が貢献し、ラストまで見入ってしまった。

昔の週刊漫画誌には必ず怪しげな透視メガネや、脚だけが竹馬みたいに伸びる薬等、胡散臭い広告が多数掲載されていたが、透視メガネを買う為に親に黙って1000円を現金書留で送り、ドキドキしながら封を開けたら、青と赤のセロハンが貼ってあるメガネ👓が出てきた苦い記憶を脳に焼き付けているのは自分です😨
ロジャー・コーマン監督の最高傑作?の誉高い本作、透視以上の能力を求めると最後どうなるのか、是非機会あればその目でお確かめ下さい👁‍🗨🎬😆
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