ロバート・アルトマンのイメージズのkinakoのレビュー・感想・評価

夫の浮気を告げる電話がかかってきたキャサリンは、精神が参ってしまい、昔住んでた田舎に移り住むが、死んだかつての恋人の亡霊が出てきて・・というファンタジーチックな映画。キャサリンは今でいう統合失調症で、恋人や元浮気相手（彼は生きてて、キャサリンの家にやって来るが）の幻影に悩まされ、そのせいで悲劇が起きる。アイルランドで撮影したという、どんよりとして幻想的である雰囲気で溢れ、作品の色にばっちりあっている。キャサリンの観ている世界が現実か幻想か解らぬ不安が伝わってきて、こちら側も怖くなってしまう。