SNOW

ロバート・アルトマンのイメージズのSNOWのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

劇場未公開のビデオスルー作品だったが、界隈での評価が高く見たかったアルトマン作品。

いわゆる統合失調症(というか多重人格?)を発症する女性の話で、脚本が一人称的に書かれているため客観的な説明が一切ない。アルトマンもよく発狂せずに書けたな、というくらいに妄想と現実がシームレスにばんばん切り替わる。

「ロスト・ハイウェイ」のミステリーマン的導入部からトップギアで面白いし、ディテイルがいちいち怖くて秀逸。なんの変哲もないもの(特に静物)が全て不気味に見えてくる。何本も置いてある電話、吊り飾り、カメラ…etc

ズームの多用には多少時代を感じてしまうが、撮影のヴィルモス・ジグモンド、ジョン・ウィリアムズとツトム・ヤマシタのどんより音楽。職人の仕事が光る!
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