くもすけ

ロバート・アルトマンのイメージズのくもすけのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

児童文学作家(なのか?)のスザンナ・ヨークが妄想に囚われて暴れる話。夫の浮気をほのめかす謎の女の電話に執筆を邪魔され、帰ってきた夫がおっさんに変わり絶叫する。わりとはなから狂ってる。昔の男らしいのだが、妊娠についての対話がここでも挿入される。キチ女三部作共通モチーフだがここでは割とさらりと通り過ぎる。余談ながら実はヨークは本当に妊娠していたそうな。

大したオチもなく終わりエンドクレジットボーッと見てると、あっちの名前とこっちがしりとりのように繋がってさらに混乱させられる。アイデンティティセフトの霊感源はベルイマンよりロージーなのか

ヨークが裸の自分と対峙するにたついた顔が不気味。以降堰を切ったようにあちこちで顔合わせることに。パズルを完成させようと気長に付き合ってくれる幼女ルネは、その名前からもセシュエー「分裂病の手記」のカバー写真を想起させる顔面。このひとブラックムーンのあのこか!手の早いヨークがつい殺しがちなやらかしに助け舟を出して話を繋ぐ、実は1番のかしこ

参考https://cinemore.jp/jp/erudition/2997/article_2998_p1.html