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最低で最高のサリーのbosatsutougeのレビュー・感想・評価

最低で最高のサリー(2011年製作の映画)
3.8
フレディ・ハイモア…大きくなりましたね。近所のおばちゃん目線で観てしまいましたが、映画の内容は予想以上でした。

高校卒業前の18歳…。
多感です、青春です·アオハルなはずなんです。
…が、ジョージは至って冷めておりました。
こんな勉強将来何の役に立つんだ?
何で最後はみんな死ぬのに齷齪働くんだ?無意味じゃないか、意味がわからない…。
自分自身、同じ感情を持って生きていた遠い昔を思い出さずには居られませんでした。
その通りなんです。
普通に生活していたら、数学の方程式も、歴史や科学も国語も…あんなに覚えさせられたあれこれはほとんど使い道が分からぬまま頭から消えていくんです。

才能があるのは明白なのに、無気力で自堕落、筋金入りの怠け者のジョージ。
モノクロでどこか他人事のような毎日を生きてきた彼が恋というものを知って、打ちのめされて…彼の住む世界の景色にようやく色がついたんだと思いました。

裏切り者でサディストで尻軽でもあるサリーとの恋は前途多難ですが、かなりオリジナルな関係が築けたようで、特殊なハッピーエンドでしたが概ね満足な恋愛映画でした。
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