『ザ・ディフェンダー』『ザ・プロテクター』へと続く、ソニー・ピクチャーズ制作の『ザ』三部作の第一弾。
低予算Vシネにありがちな「製作費が安い東欧ロケに落ちぶれたアクションスターを放り込む」系の一本だが、ヴァン・ダム主演でやる企画かこれ？
とにかく演出が淡々としていて、ヴァン・ダムの恋人に盗聴器が仕掛けられる、政府軍の将軍が裏切る、絶対絶命のピンチに米軍のヘリ部隊が駆けつける、といったドラマの起爆剤になりそうなシーンが全く盛り上がることなくヌルっと過ぎ去っていく。
事あるごとにヴァン・ダムと対立するボンクラCIAも絶対反政府軍のスパイだと思っていたのに、結局ただのボンクラだったのも拍子抜け。
目くじらを立てて怒るほどつまらないわけではないが、本作を見る以外にもっと有意義な時間の過ごし方を探す方が賢明である。
