きんゐかうし卿

キラークラウンのきんゐかうし卿のネタバレレビュー・内容・結末

キラークラウン(1987年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

 

自宅にて鑑賞。日本劇場未公開のSFホラー・コメディ、原題"Killer Klowns from Outer Space"。いかにも時代を感じさせる画面(マット・ペインティングを前面に押し出した特撮)とSEにBGM。大枚を叩いたCG等を駆使した絢爛な画面を見慣れた現在からすると色々見劣りしてしまうが、製作当時を考慮して差し引くべき。緊迫感や危機感等は感じないが、終始落ち着いた安定したテンションで脳天気に進行し、安心して観ていられる。一言で評すると楽しい作品で物足りなさを感じるのはご愛嬌。60/100点。

・夜の遊園地とホラーは相性が良いらしく、昔から何本も製作されており、枚挙に暇が無い。そんな中、侵略者(ピエロ)達の悪戯を思わせる可愛らしい武器による攻撃と判り易い弱点。とても大学生には見えないS.シュナイダー演じる“デビー・ストーン”の共感し辛いサーカスでのトラウマの告白。他にも全篇、怖がらせたいのか、笑わせたいのか、判別し辛く往年の“バカSF”と云う語がピッタリくる作風である。

・個性的なキャラクターが数多く登場する中、“カーティス・ムーニー”を演じたJ.バーノンの好演が際立っている。亦、よく見るとR.ダーノ演じる農夫“ジーン・グリーン”がシャベルを取りにキャビンに入る際、戸口にスタッフと思われる人物が写り込んでいる。

・製作費は約200万ドルだと云われている。

・削除されたシーンでは、J.アレン・ネルソンの“デイヴ・ハンソン”、G.クレイマーの“マイク・タバコ”、S.シュナイダーの“デビー・ストーン”の三人でピエロの一人を袋叩きにする箇所がある。

・鑑賞日:2016年3月19日