鰹よろし

エネミー・アクションの鰹よろしのレビュー・感想・評価

エネミー・アクション(1999年製作の映画)
2.3
 アメリカは湾岸戦争のスマート爆弾を進化させたウィドー・メーカー(未亡人製造機)、略称WM6なる最新ミサイル兵器を開発。自ら強力な電磁波を発し衛星のレーダー追跡を撹乱するという。

 軍人のお偉いさんたちが招聘され、2機のヘリによってその性能テストが行われたのだが、1人のパイロットが裏切りもう片方を撃墜、WM6を積んだままどこかへと飛んで行ってしまった。開発責任者であるケリーと、危険な男リードがその行方を追う...

 ステルス機能を有し相手の目に触れることなく相手が気付くことなく目標を破壊する最新兵器を巡る攻防において、相手の目を盗んで行われる行為が度々フィーチャーされ、所々索敵がユルく相手の目を掻い潜った者たちが窮地を打開する鍵となる演出は意図したものがあるのだろう。

 自国の利益のために自国を守るために開発され使用されるはずの兵器が、敵に渡り自国が脅威に晒されるという事態において、除細動器における生死の目的然りたわわを魅せつけながらも期待を裏切ってくるベッドシーン然り諸々相反して作用する事象が散りばめられているのもまた。

 しかしそれよりも、誰の目にも留まる場所で大人から子供まで分け隔てなく大勢の人間を巻き込みながらより派手により過激に行われていくアクションこそが~と見えてしまうのは褒められるところなのかか残念なところなのか・・・

 何にせよ相手の事情がどうあれアメリカが絶対正義の安心安全映画です。


「ステルスX」(2007)...
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