真っ黒こげ太郎

ヒルズ・ラン・レッド -殺人の記録-の真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

4.2
皆、映画に命を賭けすぎ!wwww


1982年に公開されるも余りの残酷な内容に上映禁止となり、残された映像も「予告編」のみで監督や出演者の行方すら知られていない幻のホラー映画「ヒルズ・ラン・レッド」。

ある日、本作の真実を追い求める映画学科の生徒のテイラーは監督の娘であるアレクサーと会い、映画の真実を知るために撮影クルー達と共に撮影場所となった森の中へ向かうが…。



幻のホラー映画の真実を知るために森を訪れた若者達を謎の殺人鬼が襲うスラッシャー・ホラー。

色んな所で評判が良かったので何となく借りて観たが、これまた当たりだった!!!w



前半はミステリー風の物語で、謎の映画についての謎で話を引っ張ってゆく。
前半でオッパイがいっぱいだったり、主役チームが映画学科の学生なのでホラー映画に関するメタ視点があったりで案外飽きずに観れる。
(でも都会でも殺人鬼は出ると思うぞ。w)

そして後半、映画の真相や、殺人鬼の正体や事の真相が判明するシーンは面白く、物語にグッと入りこめた。
特に本作のテーマになっている「映画作り」をガッツリ描いていたのは良かった。
殺人鬼側の設定もナチュラルにイカれてて良かった。

そんな感じでお話はかなり凝っているが、「森の中で襲われる学生グループ」や「覆面の殺人鬼や」等、スラッシャーホラーとしては王道な作りで分かりやすい。
スプラッター描写もしっかりしているし、テンポも良い。
(グロ指数は普通ぐらいだけど)
終盤の展開や見事なまでのダークなオチにもビックリ。


粗い所やイマイチな部分もなくはないのですが、スラッシャーホラーとしては丁寧な作りかつ、ドラマやサスペンスとしてもしっかり描かれていた中々の良作でした。

かなりマイナーな作品ですが、埋もれるのが勿体ないスラッシャー映画の掘り出し物です!!!