だい

Tメンのだいのネタバレレビュー・内容・結末

Tメン(1947年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

実際にあった事件を題材にして、
米財務省の捜査官による潜入捜査を描く、
セミドキュメンタリータッチのディテクティヴ・スリラー。


当然ドラマティックに脚色はされているだろうけど、
財務省全面協力の下に作られているだけあって、
地味でリアルで緊迫感のある潜入捜査。
腰が重くて、好き。

ってか、
財務省がギャングへの潜入捜査ってするんだな。
日本の財務省のイメージと違うな。


潜入してどうこう、
以前の、
潜入するためのハードルの高さがリアル。

ギャングの情報を頭に叩き込んで、
想定問答もして、
さらにわざと警察に追われてアウトロー側である証明をするとか。

それでも確実にギャング団に渡りをつけられるとは限らないから、
いやまあ、地道な作業。


潜入後がそこそこトントン拍子すぎて、
バレたらまずいのに、なかなか何も掴めない…
みたいなヒリつき感がそうとう端折られてるから、
このテーマなら連ドラでやったほうがより良いのかもな、
とか。


ってかさ、
サウナで暗殺とか、マジ地獄すぎ。
昔のサウナは外から温度とか調整できたんだな、とか。

あれ、
悪戯でも中の人やばいことになるやつやん?



最後の撃ち合いシーンとか、
実際にはそんな都合良く多勢に無勢で対抗できるわけないし、
いかにも映画チックだからいらないよなぁ。

でもまぁ、
潜入捜査官の生きて帰れない覚悟。

そういうものがすごく伝わってきて、
こういうセミドキュメンタリーの捜査ものはもっとあってもいいと思うのだ。
だい

だい