Wakana

KeikoのWakanaのレビュー・感想・評価

Keiko(1979年製作の映画)
4.0
自販機のキリンビールが1本50円、電話番号は7桁で会社の親睦会にボーリングへ行く1979年の京都にいた23歳恵子が本当は何から自由になりたかったのか、という話。孤独の苦しさからとか、社会や親のまなざしからとか、人生の選択の責任からとか。
和代が出てルームシェアを始めるまでの前半が死ぬほどつまらん。教え子を食うか不倫するか痴漢するかしかしない男と恵子のこと、あるいは二人で遊ぶとき鼻高々と最新機器を持ってくるが使いこなせない男と恵子のことについて……。しかし死ぬほどつまらんからこそ後半からラストまで持っていかれる。またエンドロールを見て脚本と配役がよくできていることを知る。

このあと『テルマ・アンド・ルイーズ』『フランシス・ハ』を振り返る。1990年代アメリカで中年だった女たちと2010年代で27歳だった女たち。
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