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もーれつア太郎のmitakosamaのレビュー・感想・評価

もーれつア太郎(1969年製作の映画)
3.1
モーレツア太郎のブローアップ版。第3話“デコッ八のもーれつ子分 辻真先 西沢信孝”“男の中のもーれつ男”と第7話“ア太郎のもーれつマチガイ”の編集。

デコッパチがア太郎に弟子入りし始め、親分子分の熱い絆を育む物語。
仁義に熱いア太郎のキャラはハチャメチさが売りの赤塚漫画にしては、至極まっとうな常識人。
喧嘩っ早いデコッパチに手を焼きながらもキチンと筋道を立てて可愛がる。

やっぱりギャグ漫画はちゃんとしたツッコミ役がいて始めて成り立つのよね。

客に対してデコッパチに我慢を強いるア太郎。ボンボンに店を荒らされて我慢出来なくなるが、その際にア太郎が率先して怒る。
そんなやりとりに常連客も拍手、

ア太郎の亡き父の幽霊が焼酎を欲しがり、デコッパチにお使いに出すが、いじめられているネズミを助けてお金を使ってしまう。
ネズミに八百屋を荒らされデコッパチは家出。山奥で野菜を育て返そうとするデコッパチを許すア太郎。

アッコちゃんにも出てくるガンモが、デコッパチに嫉妬し、ア太郎との仲を裂こうとする。デコッパチを疑ってしまったア太郎は猛省する。

人情話の気風の良さ、テンポの良いギャグ、熱いストーリー。
山崎貴辺りが3DCGアニメにしても成立しそうな要素がたくさんある。元々の話が魅力的なんだよね。
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