コックファイターの作品情報・感想・評価・動画配信

『コックファイター』に投稿された感想・評価

最後まで闘鶏がよくわからないまま駆け抜ける どっちが優勢とかもわからんけどズームしたり見上げたりの構図が素晴らしくて楽しい。
闘志剥き出しの鶏を見た後に「鶏の方が感情があるわよ!」は刺さる。俺たちはその熱い勝負に身を置いてんだよ!!
wong

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3.7
主人公が話さない。モノローグで多少の補足はするものの、敢えてサイレントのような環境で撮るあたりがモンテヘルマン。断絶のような温度感を味わいつつコミカルに闘鶏と向き合う様。
coccon

cocconの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

鶏さん映画ということ、皆様のレビューを読ませていただき真面目な話なのかコメディなのかさっぱりわからず面白そうなので鑑賞。
これは…鶏さん達は命懸けの真剣勝負ですが…本当に血を流して闘っているのか、そればかりが気にかかってしまい。もしも自分の恋人がこの職業で稼ぐような男性なのならば、自分もあの彼女と同じような気持ちを抱いてしまうでしょう。あのお手紙、本番当日に彼女が来たかしらとウキウキ駆け出していく姿もあってからのあの結末…

鶏がトレーニングをさせられている姿には驚きました。
盛り上がらないくせに退屈もしない不思議な映画。いや、変な映画。

題材も珍しいし、いくらでもドラマチックに仕上げることもできただろうに、敢えてそういう俗っぽい作りは避けている気配。

何より、バディでありパートナーであるはずの鶏に対して、清々しいまでに「愛がない」。愛する(?)女性たちへの無慈悲な扱い以上に。

要するに「子ども」。やることなすこと、夢も愛情表現も、すべてが幼稚。そんな時間も成長も止まった中年男の突拍子もない一挙手一投足を、余計な脚色も味付けもなしに淡々と追うから、ジワジワと笑えてくる。

言うなれば、cock をいじって遊んでる男の子(=おバカさん)を見て笑いながら、過去の自分の心当たりに思いを馳せる映画。「短い方が勝てる」なんて意味深な負け惜しみも言うてるし。

あのウォーレン・オーツが珍しくチャーミングな笑顔を見せるのも新鮮。肌もツヤツヤしてて、何だかキモチワルイ(笑)。
似太郎

似太郎の感想・評価

4.0
🐔🥚モンテ・ヘルマンの地味ながらも味わい深い闘鶏映画の秀作。主演ウォーレン・オーツのマッチョで男臭い名演技が全編に渡り堪能出来まする。

🐔🥚撮影は名手ネストール・アルメンドロス。個人的に『天国の日々』と並ぶ彼のベストワークだと思っている。

🐔🥚どうってことない日常に何らかのスパイス=刺激を求める男達。この監督の中には常にそういったテーマがあるのかも知れない。よく考えたら『断絶』も飽くなき刺激=スパイスを求めて突っ走る男達の映画だった気がする。

たしかに地味で盛り上がりには欠けるんだけど、何やら観てて微笑ましくなる映画なんだよな〜。

🍳さあ、召し上がれ。(●´ω`●)
Yutaka

Yutakaの感想・評価

3.5
聞いた事のない闘鶏映画に興味を引かれて鑑賞した。こんなにもまじまじと闘鶏を見たのは初めてかもしれない。或る意味悪趣味映画にもカテゴライズされかねない、今はほぼ行われていない失われた文化の記録として貴重だし面白い。迫力が凄まじかった。
カラッカラの荒野を舞台に身勝手な男が流離う様子は『パリ、テキサス』を想起させる。今作の主人公はよりめちゃくちゃで、勝手に弟夫婦の家を売ったり、恋人が闘鶏に拒否感を示すと鶏の生首を渡したり普通にクズ。闘鶏という文化に取り憑かれた男の病的心理ということだろう。嘗てはよく喋る男だった主人公がメダルを取り戻すまで喋らないというオーバーな設定が面白かった。ナレーションではめちゃくちゃ喋るのもシュールで良い。プロットはそんなに面白くなかったけど、尺が80分だったから見れた。
闘鶏への意志が様々に語られる不思議な映画で、闘鶏場で鳥を食ったり、恋人へ鳥の頭を渡したり。最初は闘鶏のシーンに嫌悪感があったのに段々見入ってしまった。よくわからないのに面白い

おもしれー
リトルジョー殺してからのケンカのくだり爆笑!斧持ってバカが突っ込んでくるカット!
ラストショットかっけえ…丘をのぼるラスト好き(宝島とか!)
tokam

tokamの感想・評価

4.1
無造作に積み重ねられる鷄の死骸。チキンを頬張りながら闘鶏を観戦する男。執拗に繰り返される殺しの道具である短剣装着の手際。人間本性の残酷さと、結局は暇つぶしに過ぎない人間の人生と生活の虚しさ。それら人間の生のグロテスクさに、ウォーレン・オーツの馬鹿さ加減が追い着き、さらに追い越して行き、やがてグロテスクさを無効化してしまうほどの純粋さの域に達する。その謎。映画の始まりから終わりまで、ずっとこの謎が漂い、極めてシンプルな物語にもかかわらず、一体何が起こっていたのか分からず観終わってしばらく放心してしまう。
一人旅

一人旅の感想・評価

4.0
TSUTAYA発掘良品よりレンタル。
モンテ・ヘルマン監督作。

闘鶏に闘志を燃やす男の生き様を描いたドラマ。
ロジャー・コーマン製作のB級映画だが、知られざる闘鶏の世界に焦点を当てている点で珍しい。画面いっぱいに映り込む鶏、鶏、鶏・・・。バッサバッサと羽を羽ばたかせ、敵を突っつき、強烈な蹴りを連打する。驚いたのが、戦わせる際に鶏の足首に短剣を括り付けることだ。この短剣によって敵に致命的ダメージを与えることができる。短剣が喉元に突き刺さり、ビクとも動かなくなった鶏。周囲に飛び散る血の描写が痛々しく残酷そのものだ。だが、それでも戦いは終わらない。鶏から一度短剣を引き抜き、片方が死に絶えるまで戦わせるのだ。鶏が命を賭けた戦いを強いられる一方で、観客である人間は多額の現金を賭け、自身の欲望を果たすために怒号と声援を響かせる。フライドチキンを食い散らしながら鶏の死闘を見物する人間の姿が印象的だ。
だが、動物愛護的観点だけで本作を評価してしまうのは惜しい。あくまで本作は闘鶏に己の人生全てを賭けた男の生き様を捉えた作品だからだ。最強の鶏を育て最強の敵を倒し闘鶏の王者になる・・・ただそれだけを目標に、愛や堅実な生活を犠牲に戦い続ける男の確固たる覚悟と信念には美学のようなものを感じさせる。主人公の男を演じたウォーレン・オーツの演技が圧巻だ。終盤以外に言葉を一切発さないが、面目躍如たる渋みのある演技はさすがだ。
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