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私はゾンビと歩いた!のchiyoのレビュー・感想・評価

私はゾンビと歩いた!(1943年製作の映画)
3.5
2023/1/2
砂糖プランテーションを経営するポールの妻の看護のため、ハイチにやって来たベッツィ。人を襲う近年のゾンビではなく、呪術が絡む生ける屍のような人間をゾンビと定義。作中では、病によって意思や感情を無くし、夢遊病のように彷徨うポールの妻・ジェシカをゾンビと呼んでいる。が、彼女よりも目を見開いた黒人男性の方がゾンビっぽく、原作の意図を汲んだゾンビはむしろ彼の方で、その背景にある事実は非人道的で闇が深い。そして、過去にジェシカとポールの異母弟・ウェズリーが恋仲だったり、ポールとベッツィが良い感じになったりと、しっかりと恋愛を絡ませてくるところがザ・アメリカ映画!な感じ。ブードゥー教の描き方も好意的ではなく、カルト宗教なイメージが強く出ている。
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