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私はゾンビと歩いた!のT0Tのレビュー・感想・評価

私はゾンビと歩いた!(1943年製作の映画)
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2023.9.15 46-144

生きる屍と暗闇のなかで光に照らされる人と物の描写はこの映画のなかで重ね合わせられている。逆光のなか影として描かれる人物と、反対に暗闇のなかで照らせることによってあらわになる人物の双方がともに生きる屍のようである。それはつまり、この映画において人物描写がゾンビのようなのである。特に弟とゾンビの女とのシーンは、行動に意思が読み取ることのできない、まさにともにゾンビ化しているとも言えるようなシーンである。
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