Jeffrey

チャタレイ夫人の恋人のJeffreyのレビュー・感想・評価

チャタレイ夫人の恋人(1990年製作の映画)
2.0
‪「チャタレイ夫人の恋人」

‪冒頭、美しい大自然の風景画。服役しているチャールズ、甘美な思い出、落馬事故が原因で男性の機能を失った、出生、夫の目を盗み、若い愛人との密戯。今、官能の世界が繰り広げられる…‬本作は1990年にフランク・デ・ニーロが監督したエマニエル夫人のシリーズの中でも秀作とされるヘア無修正版としてこの度、BD化されて初鑑賞したが、レズプレイやサディスティックな緊縛が観ていて驚く。まず、主演の女優ランバ・マルがエロい…これはエッチな男性必見かもしれない。妖艶なダンスが目に焼きつくどころか脳裏に焼きついてしまう。‬

‪この映画、冒頭の大自然を写したショットが水を溶剤とする絵具、およびその絵具を使用して描かれた絵画=水彩画で描く演出がきっと施されていて、とても印象深く魅力的である。途中静止画になるし、非常に意識的にしている。それに物語が30分ぐらいになってから実際に水彩画を描く夫人の姿が美しく描写される。そして、この手の甘いエロチシズムのラブロマンスに欠かせない音楽と1人称で女優が胸をさらけ出してポエムのように朗読する場面は良い。


少しばかり言いづらいが、この女優の胸=おっぱいがとても綺麗だ。昔、大島渚監督の「愛のコリーダ」で藤竜也のペニスの美しさで起用したと井筒がインタビューに答えてたと記憶しているのだが、この作品もそうなのではないかなと言うほど綺麗だ。少し調べてみたらこの女優が90年代にヨーロッパでポルノ女優として一世風靡したらしい。その波に押されて数本撮られたのが、このシリーズだったと言うことだ。この映画は残念ながらヘア無修正となってるが、普通に修正されてない場面もある。‬

小鳥の囀りとともに伸びきった木の葉が連なっている自然の中で、2人の触れ合いのショットは美しくて長回しで一回転していく演出もなかなかである。そして乳を揉み、接吻して…と。こういったシリーズは40代に人気が有りそう。特に主婦層に。それにしても大胆不敵なセックスシーンが凄過ぎる。


この映画、一瞬ものすごいサスペンスフルな音楽と狼狽する男の描写が出てくるのだが、ワイン貯蔵庫に閉じ込められてしまい、開けてくれと女に頼む男性の惨めな姿を捉える描写とドアの鍵のカットバックの多さに驚いてしまう。なんでこんな撮ったんだろうと…謎である。そこからガラス張りの窓越しに、女が素足を見せて男は窓に両手、顎、口をくっつけ撫で回す格好をする。

いや〜正直話はクソつまらない。こんなのがBD化したのがまず不思議である。そんなに人気があるような作品とも思えない…ただ、エロい。
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