第2次世界大戦中の1940年、6月。ドイツ軍に占領されたパリ。
マダム・グルニエの営む娼館の娼婦たちとイギリス軍少佐、中立をアピールするアメリカの外交官員が力を合わせてドイツ軍に抵抗するコメディ。
ピーター・セラーズがフランスの将軍をはじめイギリス軍少佐、ゲシュタポのシュレーダー長官、ヒットラー、フランス大統領、日本の皇太子( 名前は京都 )まで、6人を演じているのが見どころ。
中でもゲシュタポの長官は冷徹さが顔に表れて、決めゼリフの「任務に忠実…」はかなりリアル。ヒットラーも良く似てます(笑)
同じくピーター・セラーズの「博士の異常な愛情…」と比べるとちょっと締まりのない作りになっているかも知れないけれど、ダンケルクの戦いからノルマンディー上陸、パリ解放までの時系列に沿って描き、ドイツ軍をやっつける作戦はギャグにも有りそうで、時々笑わせてくれる中々面白い作品でした。