Maoryu002

ブロードウェイのバークレー夫妻のMaoryu002のレビュー・感想・評価

3.8
ブロードウェイのスター、ジョシュ(フレッド・アステア)とダイナ(ジンジャー・ロジャース)夫妻はケンカばかりで、ダイナは単身でシリアスな舞台劇に挑戦する。2人の友人エズラ(オスカー・レヴァント)の心配をよそに夫婦は別居してしまうが、ジョシュは妻の心配ばかりしていた。

30年代の名作「トップ・ハット」「有頂天時代」などの名コンビ復活が楽しめる作品。
内容は、嫉妬深く心の狭い夫と身勝手な妻のバカバカしい夫婦げんかが延々続き、勝手に自分たちでややこしくしてるだけだろ!って感じだ。

しかし、ダンス、歌、ピアノとそれぞれが見ごたえあって、パフォーマンスは素晴らしい。
冒頭のリハーサルシーンのタップに、勝手に踊り出す靴とアステアのバトル、チャリティーでの2人のダンスと、優雅で躍動感に溢れている。

そして、「巴里のアメリカ人」「バンド・ワゴン」といつも印象に残るオスカー・レヴァントのピアノも圧巻。
「雨に唄えば」のドナルド・オコナーのように、ストーリー上もパフォーマンス面でもアクセントになっていた。

自分の存在価値を確かめようとするダイナの姿は、ジンジャー・ロジャースの女優人生をリアルに見ているようだった。
何度か話題にはなっているけど、彼女の伝記映画やらないかなー。
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