ヴァーホーヴェン版ネオレアリズモといった趣。
セックスを交尾のように描写する露悪的やり口は今村昌平を思い出す。
影絵で遊ぶ横から肉棒がそそり出てくるのとか笑っちゃった。
猥雑づくしのようで、骨子は反…
影絵のところは悔しいけど笑ってしまった。不屈の精神でのし上がっていく様は昨年の『哀れなるものたち』に通づるものも感じられた。資本主義にも階層主義にも見捨てられて、社会主義まで潰されたケティが最後に助…
>>続きを読む【舞台は19世紀末のアムステルダム、赤貧一家の勝気な娘ケティが姉と母親に導かれ娼婦となる】
子だくさんの大家族、働き手の父親も姉もクビ
金と男に翻弄されるケティ 実話ベースの回想録
オランダ版お…
こんなに過酷な貧困下でも死を選ぶことなく、人々は懸命に生き延びようとしていたことに驚く。
現代と違って個人などないに等しく、悩む暇などなかったのだろうな。
貧困層の彼らには、情報を知る術がない。
…
「元気をもらえる」という言葉はあまり好きではないけど、ヴァーホーヴェン監督作品の場合は別。生々しいエロ描写がまるでサプリのように、観終わるとなぜか元気になる。
本作は監督がデビューから3作目のオラ…