福福吉吉

ターミナル・チョイス/32ビットの殺意の福福吉吉のレビュー・感想・評価

2.5
患者をコンピューターで完全管理する病院にて、患者の不可解な事故死が相次ぐ。その犯人として医者のホルトは疑われる。ホルトはコンピューターの管理を行う元彼女のアンナの助けを借りて事故死の真相究明に乗り出す。
その一方、同病院の関係者の中で患者の容体などを対象に賭けをすることが広まっていた。

患者を管理するコンピューターが点滴の管理や心臓マッサージなど医療行為を行っていることがこの映画の最大の特徴で、近未来の医療を描写しようとしているのだが、1984年の作品なので古臭い感じは否めない。それでも患者以外誰もいない病室の中で患者が助けを呼べないまま、コンピューターの医療行為によって死んでいく描写は充分怖かった。
コンピューター管理の医療行為と同病院内の患者の容体による賭け行為の関係が疑わしく感じるも、誰がコンピューターをどのようにして操作していたかはっきりとした説明が無いため、終盤の展開が唐突で分かりにくかった。
ストーリー展開はテンポよく進み、次から次に犠牲者が出るため、退屈することはないと思います。
登場人物の描写は主人公ホルトとアンナ以外、個性があまりなく、最後に犯人が現れても、「あんた誰?」という感じになりました。
全体としては可もなく不可もなく、といった感じでした。
福福吉吉

福福吉吉