shimiyo1024

関東テキヤ一家 天王寺の決斗のshimiyo1024のレビュー・感想・評価

4.0
旅先の大阪・新世界東映を初訪問し、『ジャコ萬と鉄』と二本立て、そしてその2本とも素晴らしく、人生に記憶すべき映画体験のひとつとなって良かった
まず、記憶にない、小さい頃に親に連れられて、はあったかもしれないが、高校生以降の自主的に映画に足を運ぶようになってからの、旧態依然とした映画館経験といえば、新宿ミラノ、新橋文化劇場ぐらいだろうか
そして、新世界東映といったらすごかった、映写サイズ雑でスクリーンの白い部分から大きくはみ出てるし、映写室からのノイズや明かり漏れ漏れだし、緑のでかい非常口サイン付けっぱなしだし、朝イチで行ったのだが、どうやら一本ごとに休憩挟むのでなく、1本目終わったらシームレスに2本目始まるという!で、1セットごとの休憩というスタイルのようだった
あと同フロアの成人映画、ゲイ映画スクリーンの方まで館内散歩したが、兄ちゃんの方のスクリーン近くにもトイレあるで、と警告してくれたりと…

本作について

鈴木則文監督、初
東映で、任侠で、1970年で…にしては、これまた自分では意外な高評価

シリーズ三作目のようだが、全く単体で素晴らしかった
東京もんの菅原が大阪で活躍し、また京都岐阜も劇中で訪れるような観光映画的側面もある内容的にも、大阪旅行中に、この映画館で観る感慨含め、グッと来た

菅原文太も当然疎いが、仁義なき〜、県警対〜だけ観て、ただただ荒っぽいものはやはり趣味ではなかったが、こういう人情や新旧の価値観の対立、ラスト復讐劇みたいな要素があれば全然グッとくる

テキヤ稼業ものも初見で面白かったし、このシリーズは他作も観たいと思わせる

敵ボスの小池朝雄、サイコー

水戸黄門でしか観たことないヤング伊吹、初見、山城もこういう愛せるキャラは初見か

葉山良二、最近、乳房よ永遠なれで再評価したところだったので、これはまた良いイメージ膨らまざるを得ない
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