三作目ともなると、かなりダレて来る。話にまとまりがない。見どころは、山城新伍さんが演じたぶら金がコミカルなだけではなく、なかなか格好よかったりするところだ。あとは同じである。
簡単にあらすじ。
大阪から東京へ出てきてカネがなくなったぶら金、こうなれば、カネを持っていそうな車に飛び込もう、そうしたら、浅草菊水会のトラックにぶつかってしまった。怪我をして入院。見舞いに訪れた国分勝、ぶら金から事情をきく。
大阪へ向かう国分勝。
天王寺へ行くと、さっそく屋台を痛めつけているやくざを追っ払った。ところが、三輪会の女親分、朝比奈六がやってきて、うちらは代々、暴力は使わんのや、と言われる。
国分は、ぶら金の盲目の妹に会えたし、朝比奈六にも、ぶら金のことを言伝たので、帰ろうかと思ったら、朝比奈六に気に入られて、しばらく、大阪に滞在することになる。実は、朝比奈六には、娘の夏子がいて、国分を婿にどうか、とも考えている。
そんなとき、息子の鉄也が帰って来るが、ぐれて暴れる。
一方、三輪会を狙って、やくざの千成組と黒金興行が手を組んだ。テキヤ長屋の場所にヘルスセンターを建てるということで、三輪会の同意を得た。そのビルには住居フロアもあり、テキヤたちも住めるという計画だった。だが、実は、ソープランドその他の風俗ビルだった。三輪会を追い出そうとしているのだ。
ぐれた鉄也が千成組、黒金興行の味方をするが、ヘルスセンターの設計図を持ち出す。と思ったが捕まる。
国分が駆け付ける。テキヤのまとめ役が来て、その場は収まった。
国分はほとぼりが冷めるまで高田へ。
そうしているうちに、千成組＋黒金興業は、テキヤ長屋の撤去を強行する。その際、ぶら金の盲目の妹は瓦礫の下敷きになって死亡。
朝比奈六が、話が違うやないか、と駆け付ける。朝比奈六を射殺しようと銃が狙うが、鉄也が気付き、スナイパーを刺し殺すも、射殺された。
なお、千成組＋黒金興業は正当防衛を主張。
テキヤの総会で、千成組＋黒金興業は、三輪会はダメだ、と主張するも、朝比奈六が、ソープ風俗ビルの件をバラしたので、ことなきを得た。
ところが、朝比奈六は、帰宅途中、何者かに刺し殺される。
国分勝の堪忍袋の緒は切れて、殴り込み。途中で、ぶら金も加わる。
千成組＋黒金興業の親分を切り殺す。
実は、京都で、夏子と国分はお見合いのようなことをやる。夏子は朝比奈六を継ぎたくはないらしい。結局、どうなったのか、そこまでで、中途半端に終わる。高田では、いつもの南利明演じる佐貫五郎というのがいるのだが、そちらも、いるだけで、終わりである。ぶら金も重要な役なのに、唐突に出てきたり、引っ込んだりする。話が散漫でまとまりがない。なにがなんでも殴り込みに持ち込んだということかな。
