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グッバイ・ヒーローのHKのレビュー・感想・評価

グッバイ・ヒーロー(1968年製作の映画)
3.0
これはルメットがル・カレの『死者にかかってきた電話』(67)の後に作った映画で、まだ40代だというのに死んでしまったダチの葬式にジョージ・シーガルが同郷の仲間を誘って田舎に帰るというロード・ムーヴィー。ユダヤ人ネタが満載のコメディでもあり、字幕なしで観たから分からないところも多かったけど、それでも充分面白かった、のは、役者が伸び伸びと好演していた所為もあるだろう。『恐怖のメロディ』(71)のサイコ女ジェシカ・ウォルターが出てるけど、あの時は怖いとしか思わなかったがこの彼女は黒のロングヘアがセクシーでぶっちゃけ好みのタイプだった。ほかには一緒に旅するダチに『ドクター・ノオ』(62)のジョセフ・ワイズマンが出てて、東洋人のメイクを落とすとこんなに味のあるオッサンだったのか、と思ったり。旅を終え、帰宅したシーガルにゾーラ・ランバートの妻が「どうだった?」と訊く。その時の彼の表情はしばらく焼き付いて離れなかった。
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