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プリズン・フリークのNoAceJustYouのレビュー・感想・評価

プリズン・フリーク(2006年製作の映画)
3.6
2021/6/12鑑賞。72点。
<見所>
・くたばり損ねた能無しのハゲジジイ
・【刑務所のジュリエット】のケツに書かれたロミオ
・トイレで作るワイン
・運命に乾杯
・ムショより愛を込めて
・白人万歳!!

<あらすじ・ネタバレ>
8歳の頃に7年の服役をして以来、刑務所を出入りすしているジョン。

何度も自分を刑務所送りにしている判事・ネルソン3世に復讐を誓うが、3日前に死亡したと知る。
復讐ができず落ち込むジョンは、新聞記事を読んで判事の息子・ネルソン4世の存在を知る。

ネルソンを薬局の強盗犯に仕立て、彼を有罪にしたジョン。しかし、ネルソンを刑務所に送っただけでは気分は晴れない。
そこでジョンは、麻薬所持でわざと覆面警察官に逮捕され、ネルソンと同じ刑務所に入る。

刑務所の中は人種間でいがみ合っていて、ネルソンは刑務所で起きた喧嘩騒ぎの主犯がネオナチのリーダー・リナードだと看守にチクる。
黒人派閥のボスでゲイのバリーからケツを狙われるネルソン。それだけでなく、食事にはコンドームを入れられ、何かあれば囚人に殴られる日々。

ジョンに売られ、バリーに掘られることになったネルソン・・・かと思いきやバリーは性のケダモノではなく、ネルソンと真面目に関係を作りたいとのことでケツは掘られなかった。

そんな中、ネオナチのリナードが懲罰房から出る。命を狙われるネルソンは、リナードに許しを請う。リナードはネルソンの勇敢さを気に入り、殺しは延期となる。

命の危機と他の囚人からの嫌がらせに悩むネルソンは懲罰房行きを狙って看守を殴る。しかし、懲罰房で見る生々しい幻覚にギブアップし、2日で一般房に戻る。
科学に詳しい囚人から【自殺用のクスリ】を作ってもらい、それを注射器に注入。

リナードはネルソンを襲撃する。ネルソンが隠していた【自殺用のクスリ】を見つけたリナードは、ヘロインと勘違いし自分に注射。するとリナードは死亡。ネオナチらはリナードを実力で殺したと勘違いし、ネルソンを恐れるようになる。
ネルソンが新たな白人派閥のボスとなり、ネオナチに殺されかけたバリーを救う。
ネルソンが刑務所のボスとなり、囚人をまとめてヨガや劇団を始める。

快適な刑務所生活を送るネルソンが、ついに仮出所の申請日を控えていると知ったジョン。ネルソンが飲むジュースに睡眠薬を盛り、眠っている彼の額に【ホワイトパワー】とペイントする。
仮出所申請会でネルソンの額を見た審査官らは、彼が二度と仮出所できないよう手続きを取る。

ジョンが自分をハメたと知ったネルソンは、房内で彼と喧嘩。喧嘩騒ぎを知った看守らが、運動場で2人の決闘イベントを開催。囚人・看守・刑務所長を巻き込んで賭けの対象に。

ジョンとネルソンは決闘し、2人は同時に隠し持っていた注射を相手の体に打つ。2人は死亡する。
しかし、これには裏があった。実は、ジョンとネルソンは手を組んでいて、注射の中身は仮死状態にする薬だった。
早期出所を果たしたバリーが、棺桶に入ったジョンとネルソンを出してやる。

その後、ジョンとネルソン、バリーは刑務所仲間らと一緒にワインビジネスをスタートする。彼らが扱うのは、もちろん囚人のボビーが刑務所で密造していた【トイレワイン】!!
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・映画【ブルース・ブラザーズ】冒頭のロケ地になった【ジョリエット矯正センター】

・「憎めない嫌なやつ」を演じるうえで、ディラン・ベイカーほど最適な配役はない。けど、彼をあまり活かせてない作品だったなあ。
3人でトイレワインを作るのとかも微妙・・・。

それよりは、
①注射の中身が【仮死状態にする薬】とは知らず、決闘でジョンがネルソンに使う
②ジョンはネルソンを殺したつもりで気分爽快。刑務所の新しいボスにもなる
③しかし、刑務所生活を送るボビーの元に届いた手紙の中身を見て、ネルソンが実は生きていたと知る
④めちゃめちゃ悔しいけれども、バリーから「ネルソンを殺し損ねたと知れたら刑務所での立場が低くなるぞ」と脅され、ネルソンへの復讐はやめる
みたいなオチの方が納得感あった。

・仮釈放されたバリーがネルソンを訪問するシーンがあるが、アメリカでは仮釈放中に刑務所面会することはNGなため現実ではありえないらいい。
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