真っ黒こげ太郎

イタリアン・チェーンソーの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

イタリアン・チェーンソー(2005年製作の映画)
4.5
惨劇の終焉の後、人食い少年が出会ったのは…。



山奥で話し合っていたかつてのカップルのオーロラとリノの前に、ヤク中の悪党3人組が2人を襲来!!!

だがそこに中年夫婦が通りかかり、悪党を追い払う。
中年夫婦の誘いで家に招待されたオーロラとリノ。
親切に思えた中年夫婦だったが、徐々に凶悪な本性をあらわにしてゆき…。



2人のカップルが恐ろしい狂人一家に襲われる、イタリア産の「悪魔のいけにえ」系ホラー。

正直な所、85分の短尺にも拘らず、45分を過ぎるまでは全くゴアシーンがないし、ドラマ方面も意味不明な回想などを多用するせいでイマイチ。
ただ、低予算ながら雰囲気はしっかり漂っていたので死ぬほど酷いってわけでもなかった。

だが、後半は見事なまでに「悪魔のいけにえ」的展開になり、スプラッター描写も増えてゆく。
手足チョンパや内臓デロデロ等、グロシーンは少な目ながらしっかりしてます。
そしてお話はお約束の「殺るか、殺られるか」展開も普通に楽しめる。

また、クライマックスでは事の真相が分かるのだが、これがなかなか狂気的で面白い。そこからのオチも悪くない。
(チープ感漂うED曲もなんか好きw)


正直かなーり低予算だし、カメラワークもアレだし、テンポも悪い等アレな所は多いけど、雰囲気やしっかりしてるし、目当てだったスプラッターもちゃんと拝めたのでなかなか楽しめました。
(恐らく、作者さんはこういう作品が大好きなんだろうなぁ。ショボいっちゃショボいけどかなり真面目に作られているし。)

まぁ、スプラッターホラー好きなら何かしら得るものは…あるかどうかは分からん。(無責任w)
まぁ、血みどろ目的で観てもそれなりには楽しめるとは思うので、この手のジャンルが好きな方はお好みでどうぞ。