みむさん

ぼくのプレミアライフのみむさんのレビュー・感想・評価

ぼくのプレミアライフ(1997年製作の映画)
4.0
これ面白い。リメイクの「2番目のキス」も良い。

原作者は「アバウト・ア・ボーイ」も書いてる。
リメイクはメジャーリーグ、ボストンレッドソックスの熱狂的ファン。
こちらはは英プレミアリーグ、アーセナルの熱狂的サポーター。

アーセナルの熱狂的ファンの教師と、同じく教師のマジメでサッカーを全く知らない女性の恋愛物語。(恋愛色は少し薄め)

主人公の教師の男ポールは幼い頃に父にハイベリー(アーセナルのホーム)に連れて行ってもらったのがきっかけでサポーターに。

なんともない描写だけどサポーターが出来上がる瞬間を描いていて、贔屓のスポーツチームがある人は、自分がはまった「きっかけ」の試合を思い出せる気がする。

ホームスタジアムのシーズンチケットを持ち、チームのスケジュールはすべて頭に入っている。彼にとって今年とは「今季」で秋から春。

私はここまでではないけれど、プレミアリーグはロンドンやマンチェスターまで何度か観に行ってるので、あるある!と共感できるポイントは他にもいっぱい。

サッカー好きな方、特に、海外サッカーをよく観られる方はよーくわかると思う。

ちなみにこの映画のラストは1988-1989シーズンで最終節まで優勝を争ったリバプールとの直接対決。
リメイクの方はレッドソックスのホーム、こちらはアウェイということもあって、ラストの展開が若干違ったけど、彼女がどんどんサッカーが気になり始め、最後にはしっかり「アーセナルカラー」のワンピースを着て騒いでいたのが微笑ましい。

コリンファースいい味だしてて笑えるよ。


※追記
原作を読んだら映画版は原作のほんの一部に過ぎなかったとわかった。サッカー好きなら原作小説の方が数倍面白い。 少年期から90年代まで楽しい観戦、憂鬱な観戦、アーセナルに日常を支配されつつ大人になること、80年代のスタジアムでのいくつかの悲劇(ヘイゼルの悲劇、ヒルズボロの悲劇など)をどう過ごしてどう事件を見ていたかも興味深かった。