昔は結構信号でSqueezerを片手に彼等の様な人々を見かけた。
お陰でガススタンドに設置されているSqueezerが店頭から消えた。
現在はキャッシュレスが主流だから小銭を携帯している人も減って上がりもあまり見込めなくなったのか、あまり見掛けなくなった。
代わりにGarbage binを漁る人は多い。
空き缶空き瓶の類をスーパーマーケットのカートに山積みして回収業者に持っていけば、それなりになる。
泥棒市場に行けば、盗んだ物と拾った物が売られているが、人の出入りが激しいDowntownのBack alleyのGarbage binに行けば、色々捨ててある。
ある日剣道防具一式を拾った人がいて、興味があって、それが何か知っているのか聞いてみたら、『東洋のフェンシングだろ』と答えた。
それが一体どれぐらいで売れるのかは知らないが、逞しいものだと思った。
D.グローバーの不器用ながら人の良さがよく伝わる演技は相変わらずだが、台詞の少ないM.ディロンの統合失調症の青年役はアカデミー賞ものだと思うぐらいに見事だ。
問題を抱えながらも同じ境遇の仲間を得て精一杯生きるが、結局マシューが一番望まない形で報われない話は落ち込んでしまう。
もう少し明るい光明があっても良かったんじゃないだろうか?
Saintは自分自身の為には奇跡が起こせないという結論だろうか?
モヤモヤする。
でもマシューを思い出してくれるジェリーがいた事は幸せだったという事か。
それだけは確かに救いだ。