イチロヲ

絶倫絶女 おじさん天国のイチロヲのレビュー・感想・評価

絶倫絶女 おじさん天国(2006年製作の映画)
4.0
港町でセックス群像を繰り広げている青年(吉岡睦雄)とその恋人(藍山みなみ)が、セックス依存症に悩まされている伯父(下元史朗)を引き入れてしまう。「性と死」の概念を不条理コメディ路線で描いている、新東宝配給のピンク映画。

本作の史朗アニキは、睡眠中にチンコをしごいてしまう、セックス依存症のオッサン役で登場。眠らないように努力する姿が滑稽であり、センズリしながら神社の境内を徘徊するシーンが白眉となっている。

奇妙奇天烈なイメージをパッチワーク的に連鎖させていく、シュールレアリスムの手法が取られており、全体的に「面白いところもあれば、つまらないところもある」という印象。個人的には、ラブホテル内部を地獄界として描写するシークエンスがお気に入り。

フェイバリットAV女優の藍山みなみと、レジェンド俳優の下元史朗が共演するというミラクルが実現。両者の魅力がすべてと言っても過言ではないため、仮に別の役者が演じていたら、個人的評価も大幅に低くなっていただろう。
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